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再誕生

このカードは、ブリードリッヒ・ニーチェが「ツアラトウストラはかく語りき」で述べている意識の進化を表わしています。
彼は駱駝(らくだ)、ライオン、子どもという三つのレべルを語っています。
駱駝は眠たげで、怠惰で、自己満足しています。
自分はお山の大将だと考えて妄想の世界で生きていますが、実は、あまりにも他人の意見を気にしすぎて、自分自身のエネルギーはほとんどありません。
その駱駝から現われ出るのがライオンです。
これまでずつと生を見逃してきていたことがわかったとき、私たちは他人の要求に対して「ノー」と言いはじめます。
集団から抜け出し、独りで、誇り高く、自分たちの真理をうなりをあげて吠えるのです。
しかし、これで終わりではありません。
最後には、おとなしく従うこともなければ反逆することもなく、それでいて無垢で、自発的で、自分自身の実存に真実である子どもが現われ出ます。
まさに今、あなたがどのようなスぺースにいようとも眠くて憂欝であろうと、あるいは吠えながら反逆していようとそれを許しさえすればそれはなにか新しいものへと進化していくのだということに気づいていましょう。
~♡~
禅では、あなたはどこからも来ていないし、どこにも行かない。
あなたはまさに今、ここに在る。
来ることもなければ行くこともない。
あらゆることが、あなたのそばを通りすぎていく。
あなたの意識はそれを映しだす、が、それと一体化することはない。
ライオンが鏡の前で吠えると、その鏡も吠えると思うかね?あるいは、そのライオンが行ってしまい、子どもが踊りながらやって来ると、鏡はライオンのことなどすっかり忘れて、その子といっしょに踊りだす。
鏡は子どもといっしょに踊る、そう思うかね?鏡はなにもしない、ただ映しだすだけだ。
あなたの意識は鏡にすぎない。
あなたは来ることもなければ行くこともない。
もめごとは来ては去っていく。
あなたは若さを迎え、年を取る。
あなたは生き、死んでしまつ。
こうした状態はすべて、意識の永遠のプールに映しだされたものにすぎない。
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