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ANGER

怒りを感じるときは、それを誰かほかの人に投げつけても、抑圧してもいけません。それは、ポジティブな方向に変容させることのできるすばらしい現象です。 
 禅の学生が盤珪 ( ばんけい ) のところに来て言った。「マスター、私には自分ではどうしよう もない怒りがあります。どうしたらそれを鎮めることができるでしょうか?」 「その怒りを私に見せてごらん」と盤珪は言った。「おもしろそうではないか」 「いまはそれはありません」と学生は言った。「ですから、お見せできません」 「そうであれば」と盤珪は言った。「それがあるときに私のところにもって来るがいい」 「ですが、たまたまそれがあるときに、それをもって来るわけにはゆかないのです」と学生は 抗議した。「予期せぬときにそれは湧いてきます。そして、それをあなたのところにもって来る 前に、私はまちがいなくそれを失ってしまうでしょう」
「そういうことであれば」と盤珪は言った。「それはあなたの本性の一部ではありえない。もしそうであれば、あなたはいつ であれ、それに私に見せることができたはずだ。生まれたとき、あなたはそれをもっていなかった——だから、それは外側か らあなたのところに来たにちがいない。私は提案しよう、いつであれ、それがあなたのなかに入って来たときは、その怒りが 耐えきれなくなって逃げ出すまで、自分を棒で打つがいい」
今度あなたが怒りを感じたら、家のまわりを七回走り回り、その後で樹の下に坐って、その怒りがどこに行ったのかを見守る がいい。あなたはそれを抑圧しなかった。あなたはそれを操らなかった。あなたはそれをほかの誰かに投げつけなかったのだ ......。
怒りは精神的な嘔吐にすぎない......。それを誰かに投げつける必要はまるでない......。ジョギングを少しするか、枕を取って、 その枕をあなたの手と歯がリラックスするまで叩くがいい。 変容のなかでは、あなたはけっして操らない。あなたはもっと醒めるだけだ。怒りが起こっている——それはすばらしい現 象だ。それはちょうど雲のなかの電気のようだ......。
怒りが起こっているさなかでも、あなたが突然意識するようになったら、それは落ちる。それを試してごらん! 自分が熱 くなっていて、人を殺したいそのさなかに——突然醒める。すると、あなたはなにかが変わったのを感じる。内側のギア、そ のカチッという音をあなたは感じることができる。なにかが変わったのだ。あなたの内なる存在がリラックスした。あなたの 外側の層がリラックスするには時間がかかるだろう。だが、内側の層はすでにリラックスしている。協力が壊された......もう あなたは同化していない。肉体が冷めるには少し時間がかかる。だが、中心深くでは、あらゆることがクールだ......。
クールなとき、あなたは全世界を楽しむことができる。ホットなとき、あなたは失われている。同化している。あなたはそ のなかでどうしようもなく混乱している。どうしてそれを楽しむことができるだろう? これは矛盾して聞こえるかもしれない。だが私はあなたに言おう、覚者だけがこの世界を楽しむ。 
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